【ルドルフ・シュタイナー】
アントロポゾフィー(人智学)の創始者のシュタイナー。ゲーテ研究者としても有名だが、学校・幼児教育、医学、農業にも、その霊能的先見性をもって常に提唱してきた人物です。特に彼の治療教育や、七年周期による教育、四つの気質分類は非常に興味深い教育論です。その教育論は今も世界中にシュタイナー教育として確実に根付いています。
多方面で独自理論を提唱してきた人物ですが、私が最も興味を持ったのが、教育論の他に、彼の建築です。シュタイナーは、「自分たちが内部で行うにふさわしい建築の形が必要」と自ら建築設計に関わりました。写真は初代ゲーテアヌムを放火で消失した後、粘土で模型を造り、現場で陣頭指揮をしながら建てたと言われる、第二ゲーテアヌムです。とっても不思議なフォルムをしています。いろんな建築様式がミックスされているかと思えば、削ぎ落とされているような、何とも形容しがたい“形”をしています。彼は、放火炎上から早一年あまりでこの第二ゲーテアヌム建設計画を立ち上げたようですが、悲しいことに、この時すでに病に冒され竣工前に事切れてしまったようです。でもその後、彼のお弟子さん達の手によって、このコンクリート造の独特のフォルムをした建物が完成しました。
己の思想を表現する場所は自ら造る。 誰もが出来るようで出来ない、この信念と行動力は、ルドルフ・シュタイナーの教育論と相まって、共感出来るところです。
